m-ECT(修正型電気けいれん療法)とは
m-ECT(修正型電気けいれん療法)は、全身麻酔をした上で脳を電気で刺激し症状を改善させる治療法です。薬物療法で効果が得られない場合や緊急性が高い時に施行されます。薬物療法よりも効果が期待でき、有効性や安全性に配慮される形で幅広く世界で施行されています。当院では外来での日帰り治療も行っています。
-
仕組みはっきりとした作用機序はまだ分かっていませんが、全身麻酔をした上で数秒間の短い電気パルスが脳に送られ、異常をきたしている神経回路に変化をもたらし症状が改善すると考えられています。
-
効果疾患としてはうつ病や双極性障害、統合失調症に対して効果を認めますが、他にもパーキンソン病、疼痛性障害、強迫性障害、遅発性ジスキネジアなどにも施行することがあります。薬物療法で効果がみられない時や自殺の危険性が高い時や食事が食べれない状態にある時など緊急性が高い時に施行します。
-
安全性m-ECTは比較的安全な治療と言われていますが、施行後に物忘れを認めることがあります。治療後には徐々に回復しますので、一時的なものです。